こんにちは。3つのよいことノートです。
「3つのよいことブログ」では、ポジティブ心理学や「3つのよいこと」ワークを基にした、子育てや暮らしに役だつ情報を投稿してまいります。
さて、最近の「3つのよいこと」。
先日、9月9日(金)の11時30分からclubhouseで「3つのよいことノート」を取り上げていただき、clubhouseデビューをしました。モデレーターの卓越した進行により、「3つのよいことノート」の使い方や効果、子育てや「3つのよいことノート」の制作に込めた熱い思いを語り合いました。その内容については、下記のURLにアクセスしていただければリプレイを聴けますので、是非、お聴きいただければと思います。
こどもの自己肯定感が上がる⤴︎⤴︎魔法のようなノートを考案した松岡さんに聞く❗️3つのよいことノートとは❓
嬉しかったことは、「3つのよいことノート」clubhouseのルームに、のべ100名を超える方にご参加いただいたことです。多くの方にご参加いただき、嬉しさ喜び一入でございます。
頑張ったことは、clubhouseのデビューで、つつがなく問題なく語ることができたことでしょうか。ちょっとトークが長かったですが、あっという間に終わった愉しい1時間でした。
ありがとうと感謝の気持ちが起こったのは、「3つのよいことノート」のルームを開催するに当たり、数多くの方々に応援していただき、モデレータ―としてもリードしていただいたことです。まさに、“Other people matter”(つながりこそすべて、他者は大事だよ)です。感謝感謝でございます。
小学校入学時の子どもさんのストレス
clubhouseのルームのときに、モデレータ―のお一人のお母さまの方が、ご自分の子どもさんが幼稚園から小学校に進学した際、心が落ち込んだ、ネガティブな表情を示したというお話をいただきました。今まで自由な雰囲気で過ごしていたところ、小学校に入って規則にしばられる感覚が芽ばえ、子どもさんがどんどんネガティブになっているというコメントがありました。
人間は、何か環境変化が起こると、それが肯定的な良い変化であれ(例えば昇進とか結婚とか)、ストレスを感じるものです。大人も、その人にとって悪い環境変化(退職、近しい方との死別、離婚など)の場合はもちろんのこと、引っ越しとか転職とか結婚とか、そのようなある意味、肯定的な良い環境変化の場合も、かなりのストレスがかかります。大人でさえそうなんだから、小学校に上がったばかりの子どもさんのストレスは、想像以上に大きいかと思います。
子どもさんが感じるのストレスには、規則正しい生活を求められるストレスであったり、幼稚園保育園では習わなかった勉強をするストレスだったり、担任の先生とか、幼稚園保育園でのお友達とは違う別のお友達と接することによる、新しい人間関係のストレスだったりします。
安心安全な基地となり、子どもさんの感情や状況を受け止めて挙げる
ストレスを感じてネガティブな感情を持った子どもさんは、おそらくそのような感情や自分のネガティブな変化をお母さんお父さんに話すことはめったにないと思います。多くの子どもさんは、どのようにすれば良いかわからない日々を過ごすのではないかと思います。
ただ、言葉に発することはなくても、さまざまなシグナル、サインは発しているはずです。ネガティブな暗い表情であったり、食欲が衰えて体調を崩したり、寝つきが悪くなったり、いつも明るく挨拶していたのに挨拶しなくなったり、あるいは登校を拒否したりするようなことが子どもさんのSOSのシグナルと思われます。
そのような子どもさんのネガティブなシグナルをお母さまお父さまは、まずは敏感に感じるようにした方がよいと思います。そして、「シグナルを発してもいいんだよ」という安心安全な雰囲気を子どもさんに感じさせる環境をつくってほしいと思います。さらに、子どもさんのシグナルを感じたうえで、そのようなネガティブな行動を起こしている子どもさんを決して叱らず起こらず否定せずに、子どもさんのネガティブな感情やストレスを受け止めてあげてください。
「最近、〇〇ちゃん、元気ないようだけど、小学校に上がって疲れているのかな?」
「今日は、いつもよりご飯を食べないね。」とか、まずは受け止めてあげてください。
注意して様子を観察しつつ、自分から悩みを話すまで待つ
お母さまやお父さまがネガティブなシグナルを発する理由を子どもさんに聞いても、すぐには答えようとしない場合が多いと思います。子どもながらに親に心配させてはいけないという気持ちだったり、そもそもこんな悩みを言っていいものかわからないといった気持ちがあるのかと思います。
そのような場合でも、親が執拗に悩みや状況を問いただしてはいけません。その時点で子どもさんにとって小学校は不安な気持ちとなる心地よくない場所であり、家庭が唯一安らげる心地よい場所にもかかわらず、執拗に問いただすと家庭までも安全でない不快な場所になってしまうからです。
ですので、親は子どもさんがネガティブなシグナルを発しているかどうか、注意して様子を観察しつつ、問いたださないようにしながら、子どもさんの目線にたって言葉をかけ、子どもさん自らが悩みを話すまで辛抱強く話しかけることが大事です。
例えば、
「○○ちゃん、元気ないけど、学校で何か起こったのか、ママに話すことができる?」
「学校で困ったことがあったら、ママに話しても良いよ。」というように、話せるかどうかを確認したり、話すことを許可したりする質問です。
悩みを話したら、受容し、共感し、一緒に考える
子どもさんが学校での困ったことや嫌だったこと、悩みを親に話したら、それに対して、親からすぐに解決法を教えるのではなく、まずは子どもさんの悩みを受け止め、共感し、そして、できるだけ一緒に解決法を考えるようにして子どもさん自らの力で解決するように導いてあげてください。
例えば、
「そんなことがあったの?それはつらかったね。○○ちゃんの気持ち、ママもとってもわかるわ」
「ママも小学校あがったとき、〇〇ちゃんと同じような気持ちを持ったことがある(過去の共通の体験談を話して、悩みを感じることが特別じゃない、誰でも感じることなんだと感じることになります)」
新たな環境の中に共通性や類似性を見出させ、心地よい環境としてとらえさせる
人が新しい環境に移動したとき、最初、居心地の悪さを感じるのは、元の慣れ親しんだ心地よい環境と質性を敏感に感じるからです。それはストレスや不安感などのネガティブ感情として現れます。子どもでも同じです。心地よい環境ではない異質感という捉え方、思い込みがストレスを生みます。
ですので、新しい環境の中に、元の心地よい環境との共通性・類似性を見出させれば、少しずつ心地よい環境として認知するようになります。
子どもさんに、新しい環境が元の心地よい環境と似ている、共通性があると感じさせるような問いかけをすると効果があると思います。
例えば、
「〇〇ちゃんの(小学校の)クラスって、幼稚園のときと同じように明るくて良いお友達が多いね」とか、
「幼稚園で一緒だった△△ちゃん、同じクラスになったんだね。また仲良く遊べればよいね」とか、
「新しいお友達も、〇〇ちゃんのことは初めましてなので、〇〇ちゃんと同じような悩みを持って、なかなか話しかけられないと思うけど、新しいお友達も〇〇ちゃんと早くお友達になりたいと思うよ」とか、
「○○ちゃんの担任の先生、目がママに似て優しい目をしているね」などです。
子どもさんが、新しい環境は元の心地よい環境と似ている、共通性があるととらえることができれば、異質感はなくなり、ストレスも徐々に解消されていくはずです。

「3つのよいことノート」は、なかなか会話が切り出せない子どもさんや、家事や仕事に忙しく、子どもと向き合って会話できないお母さまお父さまにとって、心の状態を教え合うコミュニケーションツールに最適です。さらに、親子のコミュニケーションが充実するだけでなく、使っていくうちに幸福感、自己肯定感が高まってきます。子どもさんの困ったこと嫌だったことを書く欄もありますので、親に直接ネガティブなことを言いにくい場合でも、ノートに書くことによって親に伝えることができます。
一度、お使いになってお試しいただくことをお薦めします。