松岡タカノリのレジリエンス伝道日誌

日々是レジリエンスNo.47-パンケーキと心のつぶやき~メタ認知力の強化

値上がりラッシュが収まる気配がありませんね。缶コーヒーもとうとう25年ぶりに値上げするとか!?

バブル世代なのに外食のランチは600円以内におさめたいデフレ男子の“レジリエンストレーナー松岡タカノリです。

黒船襲来!

最近、我が街では、ハワイを起源とする評判のパンケーキのお店が我が街初出店となったのでした。英語表記ははばかりますが、日本語に訳せば「卵と他の食べ物」と表します。お察しくださいませ。

甘いものには目がない我が愛しのカミさんは、休日、私をおともに「卵と他の食べ物」の元へ向かったのでした。卵で作ったどでかくて甘いパンケーキを食しに。

予想していた通り、長蛇の列!

「卵と他の食べ物」の看板とロゴと、カミさんの不満と期待とが混ざった表情と、長蛇の列を見比べながら、私は心の中で、さまざまなことをつぶやいていたのでした(声に出してつぶやいていたのではありません。念のため。声に出していたら周囲の人、引いちゃいますよね?

「冗談よしてくれよ。正気かい?この行列。私は列の途中で干からびてしまうよ?」とつぶやきイライラが生じ、

「京都やハワイの店でも食べたのに、なんで地元に来たら食べにいかなきゃいけないの?」とつぶやきカミさんに対して呆れ、

「今、カミさんにあきらめて別の店にしようと提案すると怒るだろうなあ」とつぶやき不安な気持ちが湧きあがり、

そのようなつぶやきと感情がめくるめく私の心中を渦巻いていたのでした。

そして、ふと気づいたのでした。「俺、今、何をつぶやいているんだろ?」

心のつぶやきは感情とひもづかれる

私たちは、1日に5000~10000語の言葉を心の中でつぶやいているそうです。この心のつぶやきを内省言語(セルフトーク)と言います。

この心の中のつぶやき(セルフトーク)が、私たちの状況や物事、人物に対するとらえ方、解釈、思い込みになります。

心の中のつぶやきである状況のとらえ方が、私たちの感情を生み出します。

「卵と他の食べ物」を前にしたときの私のつぶやきを振り返ると、それぞれ感情(特にネガティブ感情)がひもづいているのがおわかりかと思います。ポジティブ感情が起こるときも、ポジティブな心のつぶやきが話されているはずです。

心のつぶやきに気づく

そして、「あれ?今、私、こんなことつぶやいている」、「こんなこと考えている」、「こんな感情が起こっている」と、自分のつぶやきや感情に客観的に気づくことをメタ認知と言います。

「卵と他の食べ物」の店の前で、私が「あれ、今、なにをつぶやいているんだろ?」と気づいたのもメタ認知のなせるワザです。

私のライフワーク“レジリエンストレーニング”では、まず最初に置かれている状況を正確に客観視するため、メタ認知力を高めるようにします。

トレーニングのキモはいたってシンプル。自分の心のつぶやき(セルフトーク)に気づくことだから。

心のつぶやきに気づけば、そのときの感情にも気づくことが楽にでき、それができれば、自分自身で感情をコントロールすることがたやすくなります。

これなら皆様も、日ごろの生活で簡単にできるでしょう?でもレジリエンストレーニングを積むと、それがさらに深まりますよ。

試練は続くよどこまでも

さて「卵とその他の食べ物」の続き。

お昼時が近づいても一向に店先にたどりつけない万里の長城のような行列に、さすがにスイーツ好きの我がカミさんは空腹に耐えかねたのか、あきらめて別の店でランチにしようと提案されたのでした。

「ではどこに行くか?」と尋ねれば、うどん県のとある都市を名に冠したうどんチェーンの某店に行こうとのたまわれます。

「なんで?」と理由を聞くと、「今日は釜揚げうどん、半額デーなの」

私以上にデフレ女子だ!

「行列に並ぶ苦痛から解放される喜びを得られるならば、ランチの店などどこでもよい」と、セルフトークし、そしてそれをメタ認知し、お昼前だから空いているだろうとお目当てのお店に着いたのでした。

なんと、そこでも長蛇の列!

みんなうどんが好きなんだね。日本人だからパンケーキよりもうどんだよねっと心の中でつぶやきながら、とらえ方の転換をし、感情をコントロールしたのでした。

レジリエンストレーナーのレジリエンスが試される試練は続いたのです。