松岡タカノリのレジリエンス伝道日誌

日々是レジリエンスNo.3-自己肯定感を高める子どもへの支援

こんにちは。ハピネスノートです。

ハピネスノートの「3つのよいことブログ」では、ポジティブ心理学や「3つのよいこと」ワークを基にした、子育てや暮らしに役だつ情報を投稿してまいります。

さて、最近の「3つのよいこと」。

嬉しかったことは、「3つのよいこと®ノート」スクールをご利用いただいたユーザー様(お父様)から、とても参考になるご意見をいただいたことですね。その方は、小学校4年生のお嬢様と「3つのよいこと」を交換されているのですが、使い出してから「お嬢様がめったに怒らなくなった」、「毎日明るく過ごすようになった」という嬉しいコメントをいただいたことですね。このようなコメントをいただくと、本当に作家冥利に尽きます。

頑張ったことは、「3つのよいこと®ノート」の新たな視点で販促資料を制作したことでしょう。アドバイザーの方の助言を受け、より広くお客様に「3つのよいこと®ノート」の魅力、素晴らしさを拡散できるような販促資料を開発しています。お取り扱いいただいている文具店様と協力しながら、販促資料を活用し、「3つのよいこと®ノート」をさらに多くの親子にお使いいただければと思っています。

ありがとうと感謝の気持ちが起こったことは、とある文具店様からご注文いただき、新たなお取引が始まったことでしょう。ご注文いただいた文具店様には感謝感謝しかございません。

親の批判は子どもをダメにする!

前回のブログでは、子どもの自己肯定感を高めるには、親からの「無条件の愛情」を伴う良好なコミュニケーションが大事と書きました。

3つのよいことブログNo.2-自己肯定感を高めるコミュニケーション

そして、「無条件の愛情」とは、「この子はできる子なんだ」と信じ切り、たとえできないときや成績が悪いとき、何かトラブルを起こしたときも、瞬時に批判したり、責めたり、叱ったりせず、まずは優しく受け止め、寄り添い、共感し、承認することと書きました。

ただ、子どもが何か悪いことをしたとき、親の期待に添わないことをしたとき、どうしても親としては躾(しつけ)の目的で、また「良い子に育ってほしい」という期待から、ついつい叱ったり批判したりしがちですよね。

母親の子どもに対する期待と子どもの自己肯定感の強さとの関係を研究したアメリカの心理学者の研究結果(Ciciolla&Luthar2018)から、母親の期待が強いが、それに伴う批判も強い場合は、期待が強くなっても子どもの自己肯定感は高まらず、弱いままでした。ところが母親の期待が強く、それに伴う批判が弱い場合、母親の期待が高まるにつれて子どもの自己肯定感は高まるという結果が出ました。親が子どもに対して「弁護士になれ、医者になれ、良い成績を残して良い大学に行け」と小さいころからプレッシャーをかけ、「結果」だけに価値を置き、親の期待に添わない「結果」を残した子どもに対して、「どうしてこんな成績しかとれないの!ダメじゃないの!」と頭ごなしに批判すると、子どもの自己肯定感は決して高まりません。どんどん低下します。

批判しなくても子どもを支援する方法は、いくらでもあり、科学的に確立しています。

状態や行動を指摘し、人格を否定しない

それでは、自己肯定感を高める叱り方、批判せずに支援する方法には、どのような方法があるのでしょうか?

まず、「状態や行動を指摘し、人格を否定しない」方法を紹介します。

例えば、子どもの部屋が散らかっていたとき、

「また部屋を散らかして!あなたはどうしていつもだらしないの!」

と叱ると、子どもの人格を「だらしない」と断定し、否定・批判していることになります。

また、子どもがおもちゃを壊したとき、

「また物を壊して!どうしてあなたはそんなに乱暴なの!」

と叱ると、おもちゃを壊した行為だけを判断して、「乱暴な子ども」という否定的な人格のレッテルを張ってしまいます。

このような子どもの人格を否定する叱り方をすると、子どもに否定的な自己認識が芽ばえ、自己肯定感が低下するだけでなく、その後の人格形成にも悪い影響をもたらしかねません。

では、どのように叱れば人格を否定せずに自己肯定感が高まるかと言うと、人格を否定せず、状態や行動をありのままに表現し、できれば子どもに考えさせるような発言をすると良いでしょう。

例えば、部屋が散らかっているときは、「部屋が片付いていないわね。」と状態を指摘し、「遊びの時間が終わったら部屋を片付けたほうがみんなが気持ちよくお部屋を使えるよね?」と聴いてみるとよいと思います。

また、おもちゃを壊したときは、

「おもちゃが壊れたね。物を大事に使うにはどうすればよいと思う?」と聴いてみたり、「おもちゃが壊れたね。ママ(パパ)は、〇〇ちゃんがおもちゃを大事に使って遊んでくれたらとても嬉しいな」と、親としての素直なお願いをしても良いと思います。そうすれば、子どもの人格形成は間違った方向にはいかないし、自己肯定感が低下することはないでしょう。

他の子どもや自分と比べない

「△△ちゃんは、もう九九を覚えたんだって。〇〇ちゃんも頑張らないと!」とか、

「私があなたと同じ年の頃には、もっとピアノが上手に弾けたのに…」という叱り方、励まし方のように、他の子どもや自分と比べることほど、子どもの自己肯定感を低めるものはありません。

親としては期待を込めて「他の子どもよりもより上に」とか、「自分よりもさらに成長してほしい」という気持ちで励ましているつもりかもしれませんが、子どもに限らず大人でも人間は、自己以外の他者と比較されることほど、自己肯定感が低下し、勇気がくじかれることはありません。他者がどうあれ自分は自分だし、他の子どもができようができまいが、自分の子どもの成長には全く関係ないですから。

このようなときも、決して他の子ども(兄弟姉妹を含め)や、自分と比べることなく、状態や行動をありのままに表現する、指摘することが大事です。

感情的にならない

親の怒りを露わにした叱責ほど、子どもの自己肯定感を下げるものはありません。

「自分の何がいけなかったのか、言ってみなさい!」「あんたみたいな人は、もう家から出ていきなさい!」

などといった問い詰めたり、感情的になったりする叱り方です。最近は、こんな叱り方をする親はさすがに少なくなったかと思いますが、まだときどき見受けられます。

子どもが問い詰められたり、怒られたりすると、「自分はだめな人間なんだ」というマイナスな自己認識が芽ばえることになりますし、問い詰められてパニックになれば、どのようにすればよいのか思考するクセがつかなくなります。

子どもができないということは、それだけ伸びしろがある、これから成長する要素が強いということですので、「たとえ今日できなくても明日はきっとできるようになる」と寛容な気持ちで、「無条件の愛情」をもって子どもと接してほしいと思います。

否定的な言葉やうその言葉で叱らない

これも最近ではほとんどされないと思いますが、「バカ」、「グズ」、「嫌い」などの否定的な言葉や、「言うことを聴かなければ出ていきなさい!」といったうその言葉で叱ると、子どもの心に深い傷をつけ、自己肯定感は著しく低下します。それどころか、親子の信頼関係を損ないかねません。そうなると、親の自己肯定感も低下していきます。

楽しく遊ぶす親子

以上、 自己肯定感を高める叱り方、批判せずに支援する方法 をお伝えしました。いずれも心理学的に効果が証明されている方法です。

「3つのよいこと®ノート」には、子どもの「3つのよいこと」に対して保護者様がお返事を書くようになっています。今回ご紹介した 自己肯定感を高める叱り方、批判せずに支援する方法を参考にしながら、楽しくお返事を書いてみてください。子どもさんのキラキラ輝いた表情が見られたら、子どもさんの自己肯定感は高まり、幸福感が高まった証拠です。

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重要なのは、親の子どもへ捧ぐ「無条件の愛情」をお忘れなく。