こんにちは。ハピネスノートです。
ハピネスノートの「3つのよいことブログ」では、ポジティブ心理学や「3つのよいこと」ワークを基にした、子育てや暮らしに役だつ情報を投稿してまいります。
さて、最近の「3つのよいこと」。
嬉しかったことは、8月末、馴染みのワインバーが緊急事態宣言による時短営業、酒類提供停止もあり、テイクアウトのオードブルを販売されていて、それを注文して家族でいただいたのですが、それが超絶美味しかったことですね。
美味しいものを食べるのが何よりも好きな私は、飲食店の味方ですので、このような逆境にも負けず、常に美味しいものを創り続けてほしいです。
頑張ったことは、緊急事態宣言下での行動制限のある中、電話での商談やアポ取りが順調に進んだことでしょうか。
そして、ありがとうと感謝の気持ちが起こったことは、前回と同じですが、今回も新たな文具店様から新規お取引のお話をいただいたことでしょう。本当に感謝感謝でございます。
親の「ほめ方」で子どもの自己肯定感が変わる!
前回のブログでは、子どもの自己肯定感を高める叱り方、批判せずに支援する方法をお伝えしました。
3つのよいことブログNo.3-自己肯定感を高める子どもへの支援
今回は、叱り方ではなく、子どもの自己肯定感を高めるほめ方について記します。子どもへの「ほめ方」も、一歩間違えると、自己肯定感を下げたり、誤った自己肯定感(ガラスの自己肯定感)を高める恐れがあります。
笑顔で、向き合って、心をこめてほめる
子どもほめるときは、笑顔で、子どもの顔に向き合って、子どもの目をちゃんと見て、心を込めてほめましょう。
子どもの反応は、親の態度や心を反映したものです。子どもは、親の態度や心の変化をおそろしく敏感に察知します。心のこもっていないおざなりな「ほめ言葉」や、子どもに向き合っていない適当なおだてたような「ほめ言葉」を子どもに投げかけても、子どもは大人(親)の心を見透かしたようにおざなりな反応、適当な反応が返ってきます。そうなると、「頑張ってもママ(パパ)は適当にしか反応しないんだ」という印象をもたれ、自己肯定感は下がるでしょうし、親に対して、「子どもにちゃんと向き合ってくれない」との印象を持ち、親を軽んじて信頼を損ねることにもなりかねません。
また、笑顔を伴わない「ほめ言葉」だと、子どもは安心安全な気持ち(肯定的な気持ち)を得られません。「ほめ言葉」と「笑顔でない親の表情」という相反する情報を知覚することになり、「結局、自分は承認されていないのではないか」といった「認知のゆがみ」を生じることにもなりかねません。
笑顔の多い子ども(子どもに限ったことではありませんが)は、肯定的な状態(ポジティビティ)が高まり、将来成功しやすいと心理学的に言われています。笑顔の多い子どもに育つには、周囲の大人、特に親が笑顔でいることです。親が笑顔で子どもに接すると、「(笑顔の)返報性」が働き、子どもも笑顔が多くなり、自己肯定感も高っていきます。
結果だけでなく、それ以上に努力、過程(やってきたこと)をほめる
「テストで良い点数をとった」、「習い事のコンクールで優勝した」とか、子どもが華々しい成績を残すと、親としては、鼻が高くなり、手放しで子どもを褒めたたえがちです。それは良いことなんですが、そのとき、注意しなければならないことがあります。それは、「結果だけをほめない」ことです。
子どもが、勉強や習い事、クラブ活動で良い成績を残したとき、結果だけをほめるのではなく、必ず、良い成績を残すまでの子どもの努力、やってきたことの過程、工夫を一緒にほめてください。
例えば、
「すごい成績じゃない。毎日、欠かさず1時間復習した努力が実ったね。」とか、
「コンクールで1位って、凄い!YouTubeで有名なピアニストの演奏を見たり、毎日欠かさずレッスンした〇〇ちゃんの努力の賜物よね。」という具合にです。
そうすると、「うん。それとママ(パパ)がいつも応援してくれたからだよ」といったような「(称賛・承認の)返報性」が働いて、親として感涙するような言葉が返ってくるかもしれません。
結果だけをほめられた子どもは、思考のパターンが固定思考(fixed mindset;こちこちマインドセット)になりがちで、勝てる勝負、できることにしか挑戦せず、負ける(可能性が高い)勝負は逃げ、実らない(と思われる)努力は怠り、結果が見えないチャレンジを避けるようになりがちです。ガラスの自己肯定感を持ち続け、本物の自己肯定感は低下します。
一方、結果だけでなく、努力や過程をほめられた子どもは、思考のパターンが成長思考(growth mindset;しなやかマインドセット)になります。そうなると、勝敗の見えない勝負にも挑み、さまざまな未知の分野に挑戦し、より高い目標を実現するために努力を怠らない子ども、総じて何事にも積極的な子どもに育ちます。
成長思考の子どもは、固定思考の子どもに比べ、自己肯定感だけでなく、グリット(やり抜く力)や、さまざまな非認知能力が高まるという心理学的な研究結果が出ています。
いつもできていること、これからできてほしいこともほめる
いつも叱ってばかりいた親が突然、心からの「ほめ言葉」を発すると、子どもは首をかしげ、親に違和感を感じてしまいかねません。このような状態を避けるには、子どもの「いつもできていること」から、徐々にほめ始めるとよいと思います。
特に、今現在、自己肯定感の低い子どもさんには、ハードルを下げ、たとえ親が期待するような成果を残していないとしても、日々できていることをほめていただきたいのです。例えば、
「おっ、今日もご飯を残さず食べたね。パパは嬉しいよ。」とか、
「あれっ、今日は宿題をもう済ませたんだね」とかです。
また、何か良くないこと、困ったことを子どもがやらかしてしまったとき、頭ごなしに叱らずに、将来良くないことや困ったことを起こさない子どもになってほしいことを話してほめてあげる方法も自己肯定感は低下しません。
たとえば、
「〇〇ちゃんは、(今は部屋を散らかしてばかりだけど)、頑張って片付け上手になるものね。」とか、
「〇〇は賢いから、これからは物を大事に扱うよね。」という具合にです。
ほかの子と比べない。自分(親)の子どもの頃と比べない。
前回のブログの叱り方のところでも記しましたが、ほめるときも、他の子と比べたり、親の子どもの頃と比べてほめると、自己肯定感は決して高まりません。例えば、
「〇〇は、隣の△△ちゃんよりも英語の成績が格段に良いね。」とか、
「○○は凄いな。パパの子どもの頃は、○○のように泳げなかったよ。」という具合です。
他者と比較してほめるとき、必ず「できない子(人)」が存在することになります。すると、子どもは、見かけではほめられて自己肯定感が高まるようで、自分が「できない子」になるとほめてもらえなくなるというような気持になります。これだと自己肯定感は高まらないですね。心の中にガラスの自己肯定感が形作られているのです。他者と比較してほめられ続けた子どもは、成長思考ではなく固定思考になることが多いという心理学の証拠があります。
過去の子どもと比べ成長にフォーカスしてほめる
他社と比較してほめることは、自己肯定感を高めるにはNGですが、子どもの過去の状態(行動、結果)と比べ、その子どもの成長に焦点を当ててほめることは、自己肯定感を高める上でOKです。
大事なことは、過去の子どもの「できていない状態」、「ダメダメな状態」にフォーカスするのではなく、思い出せるように指摘するのではなく、過去のダメダメな状態から少しでも成長した部分にフォーカスし、そこをほめることです。承認することです。
例えば、
「前回のテストよりも、〇点も上がったじゃない(1点でも2点でも上がったらまずはほめる。そしてそれだけでなく)! 〇〇ちゃんの毎日のコツコツ取り組んだ努力が実を結んだね(努力を必ずほめる)。」
「タイムが以前よりも早くなっているじゃない!泳ぎ方を改善する工夫をして練習を続けたから結果に表れたね。〇〇ちゃんは、常に努力して成長しているね。」という具合にです。

以上、 自己肯定感を高める子どものほめ方をお伝えしました。いずれも心理学的に効果が証明されている方法です。「難しいなあ」なんて思わないでください。とてもシンプルです。
「3つのよいこと®ノート」での保護者様からのお返事や日々の子どもさんとの会話にも、今回ご紹介した 自己肯定感を高めるほめ方を参考にしていただければとても嬉しいです。そうすればきっと、子どもさんは成長思考(しなやかマインドセット)となり、自己肯定感もグリットも高まり、親への感謝とリスペクトの気持ちを持ち続けるようになることと思います。
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今回、ガラスの自己肯定感という聴きなれない言葉が出てきました。これはほぼ私の造語(どこかで見たものを勝手に拝借しているかも?)なのですが、次回は2つのタイプの自己肯定感について、お伝えしようと思います。