学校はそんなに嫌いではなかったけど、やたらと強制する先生は苦手で、高校時代は嫌なことがあるとバックレて近くの名画ばかり上映するサ〇ンシネマに映画を観に行っていた、いけない元不登校生徒な“レジリエンストレーナー”松岡タカノリです。
不登校の子どもの増加の現状をどうみる?
最近、不登校児童生徒の数が、昨年よりも増加して過去最多になったと報じられました。私が主宰するレジリエンストレーナー養成講座を受講される方も、かつて子どもの不登校で悩まれた経験がある方や、今まさに子どもが不登校真っ最中の方もいらっしゃって、私も不登校の子どもの実状に、最近、関心を持ち、報道や関連書籍を読み漁るようになりました。
子どもが不登校になる原因は様々で、子どもが周囲の環境や対人関係に心理的に敏感になり、違和感を覚え、学校が息苦しい場所ととらえ、感じることが主な原因かと思います。
それに加え、親の「子どもは学校に行かなければならない」といったべき思考、「自分の子どもが不登校だと近所や(配偶者の)両親に知られたらどう思われるだろう」、「学校に行かなかったら子どもの将来の進路はどうなるんだろう」という親の立場からの不安感が子どもに伝わり、さらに子どもを不登校を促しているのではないかと推察しています。
昨今の子どもの不登校に対する報道や本、講演のタイトルを見て思うことは、
「不登校は教育の大問題」
「子どもは学校に行かせるのが正しい学校教育」
「すべての子どもは学校に行くべきだ」
という前提が流れています。だからこそ、子どもの不登校増加を問題視するのでしょう。
私はつい、別の視点でものをみてしまいます。
果たしてこの前提は、本当に正しいのでしょうか?
子どもの不登校って、問題ですか?
おそらく子どもは、不登校を問題視する大人を見るたびに
「大人は判ってくれない」
と感じているのではないかと私は思っています。
「大人は判ってくれない」的な大人を作らないこと
子どもの不登校が増加している現状を改善するには、大人の目線から見た子どもの原因に対処してはいけません。効果がないからです。
「子どもは全員、学校に行くことが最善最適」といった先入観(偏見)を捨てて現状を受け入れることが大事です。
もはや教育現場、学校は、大多数の子どもにとって(実は保護者や教師にとっても)安心安全な学びを得る場、社会性や自律性を獲得する場にはなっていません。
そのことを受け止め、国を挙げて教育環境を根本的に変えることこそ、不登校の子どもを含めたすべての子どもの現状を最適にする唯一の施策です。
ただね。こんな教育環境の劇的な改善って、私たちでは難しいですよね。
国や政府、文部科学省が動かないと改善しないと思います。
では、私たちが、不登校の子どもを含めたすべての子どもの現状を最適にするのにできることとはなんでしょうか?
それは「大人は判ってくれない」的な大人にならないこと
「大人は判ってくれない」的な大人を創らないことです。
大事なのは大人のメタ認知力+コミュニケーション力≒レジリエンス
「大人は判ってくれない」的な大人にならない、創らないとはどういうことかというと、
子どもと対等な立場で接し、大人の信念・価値観で子どもを見ない大人にならない、創らない。
そして、子どもと同じ目線に立ち、寄り添ってコミュニケーションを図る大人になる。創るということです。
本来子どもの教育の目的は、「自己中心性からの脱却」と「社会性(共同体感覚)の育成」であるはずなのです。
「学校に行くこと」が子どもの教育の目的ではありません。「学校に行くこと」は、子どもの教育の目的を果たすための1つの手段なのです。
ならば、子どもが不登校になったことを親は嘆くこともないですし、ことさら子どもの不登校の増加を問題視することもないはずです。
子どもの教育の目的を「自己中心性からの脱却」、「社会性の育成」ととらえれば、なにも学校に通わなくても、学校に代わるフリースクールなどの民間の施設でも良いはずです。
メタ認知とは、「自分の考え、信念、とらえ方、価値観、感情を意識し、それに気づくこと」です。
子どもの不登校を不安視、問題視する自分のとらえ方、価値観に気づき、子どもの教育にとって、何をすれば最善か、自分は何をすべきかを考え、行動に移すことが大事だと思います。
そして、子どもの対等の立場で、親の価値観や考えを強制することなく、子どもの声や、声にならない心の声に傾け、良好なコミュニケーションを図ることが、子どもの教育の現状を最善化するために私たちができることだと思います。
つまり、大人のメタ認知力とコミュニケーション力を高めることが、ひいては現在の子どもの明るい未来を築くことにつながるのですね。
大人のメタ認知力とコミュニケーション力は、レジリエンストレーニングによってレジリエンスを高めれば、向上していきます。
「大人は判ってくれない」は、フランス、ヌーベルバーグの旗手、フランソワ・トリフォーの代表作です。ブログ書いてたら映画が観たくなってきた。仕事バックレて映画館に行って来よっと!
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