大掃除の決行日、カミさんの命令によりコストコ詣でとなり、年末の買い物客でごった返すコストコへ買い物に行って帰ってくるなり、お目当ての商品に欠陥があり、半べそかきながら、もう一度人がごった返すコストコへ商品を交換に行くことになってしまった。これで大掃除はしなくても良いのかなと甘い考えがよぎりましたが、本当に甘い考えで終わり、しっかり大掃除をこなした、戦略的な楽観主義になれない、“レジリエンストレーナー”松岡タカノリです。
すす払いしながら、今年を振り返る
大掃除の由来は、平安時代の貴族が行っていた、年末に一年間の煤(すす)を払い、神様を迎える「煤払い(すすはらい)」という行事だと言われています。
私も、神様をお迎えすべく、ベランダの窓のすすを払いながら、今年一年を振り返ってみると、上手くいった肯定的なことも多くありましたが、なかなか上手くことが運ばない辛いことも多々あったように思います。ただ、不思議なことに、今年を振り返っても、過去はぼんやりとしか思い出せないことに気づきます。辛いことは猶更、思い出すことが困難で、戦略的な楽観主義がかなり身に付いてきたなあと思います。
計画的偶発性は偶然ではない。
ぼんやりとした記憶をたどっていると、今年は、今までは考えてもしなかったビジネスを始めたり、通常では出会いそうもない方と出会って何か事業を始めたり親交を深めたりした一年だったと改めて感じます。
それは、はたから見れば全くの偶然のような出会いだったりスタートだったりしますが、実は、自分のなりたい理想の未来から引き寄せられるようにつながっているのではないか?未来からくる予定調和的な計画された遭遇なのではないかと感じています。
私のビジネスパートナーが最近はまっている言葉に、
計画的偶発性理論(プランドハプスタンスセオリー)というものがあります。
この理論は、スタンフォード大学のジョン・クランボルツ教授が提唱した理論で、個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定され、その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方を言います。キャリア形成の際によく引用される理論で、この理論のファンは、私の周りに数多くいらっしゃいます。
今年一年に私に起こったことは、予想しない偶発的なものが多かったのですが、それは、全くの偶然ではなく、まさに「計画された偶発性」ではないかと思っています。
私には、将来こうなっていたいという理想像、理想のビジョンがあり、それを毎日言葉にしながら実現していることを脳に臨場感を持って描いています。その将来実現するであろうビジョンが、今年一年の偶発的な出来事を招いたとしか思えないのです。それは偶然ではないですよね。
幸運は準備された心のみに宿る
計画的偶発性理論を先取りしたパスツールの名言があります。それは、
幸運は準備された心のみに宿る(Chance favors the prepared mind)
準備された心とは、自分の心の中に必ずこうなりたい、こうありたいという理想の未来像、将来像、希望を持つことだと解釈しています。
そのような準備された心を持つと、私たちの脳は、準備された心以外のことは眼中に入りにくくなるのです。これは選択的注意と言います。カクテルパーティー効果とも言いますね。
計画的な偶発性も、実は偶然ではなく、準備された心による選択的注意がなしたことだと思います。
つまり、「未来はこのように実現する」と準備された心を持てば、脳が選択的にそのことにフォーカスし、それに合う人物や、出来事しか視野に入れないようとするのです。すると、あたかも偶然のように、お誂え向きに自分の理想の出来事が起こってしまう…。
これが「計画的な偶発性」が起こるしくみだと思います。
今年一年、私の周りで偶然のように起こった出来事は、常に私が将来実現するビジョンを臨場感を持って描き続けている、準備された心が招いた出来事なのだと強く思います。それはもはや偶発ではないですよね。計画されたもののようです。
大事なのは、自分の理想の未来はこうなのだと常に準備された心を持つことだと思います。その自分の理想の未来は、今の自分では到底実現できない突き抜けた未来であればあるほど良いと言われています。
皆様も、是非、自分のなりたい突き抜けた(ぶっ飛んだ)理想の未来像をリアリティを持って描き、「準備された心」を育んでください。そうすれば、レジリエンスも高まり、将来、奇跡が必ず起こります。
年内のブログは今回がラストです。年明けは1月2日にブログを更新したいと思います。
皆様、良いお年をお迎えくださいませ。来年もポジティビティあふれる良い一年にしましょう!
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