こんにちは。ハピネスノートです。
ハピネスノートが綴る「3つのよいことブログ」では、ポジティブ心理学や「3つのよいこと」ワークを基にした、子育てや暮らしに役だつ情報を投稿してまいります。
さて、最近の「3つのよいこと」。
嬉しかったことは、先日、お母さまを中心としたコミュニティのclubhouseのルームに参加させていただき、そこで「3つのよいことノート」につい、長い時間をかけて取り上げていただいたことです。ルームを主催されたお母さま、参加されたお母さまからさまざまなご意見ご感想をいただき、とても勉強になりました。
頑張ったことは、12月に入り、来年度の計画、戦略を策定したことでしょうか。来年度もお客様の幸福度、ポジティビティ、レジリエンスを高める良質な商品・サービス・価値をご提供できるよう最善を尽くします。そのようなアクションを懸命に行うことによって、会社も私も日々成長していっていることを実感しています。
ありがとうと感謝の気持ちを持ったことは、clubhouseに参加されたお母さまのお一人から、clubhouse中にネットショップから「3つのよいことノート」の3つのシリーズ(スクール、MaSCEA(マセア)、グリットupをご購入いただいたことですね。ただただ感謝感謝でございます。
10歳の壁とは…
『10歳の壁』という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか?
『10歳の壁』とは、10歳になるまでは、万能感や自己肯定感が高かった子どもが、自分自身と他者とを比べ始め、劣等感を感じて自己評価を下げたり、できないことを自覚したりする変化の時期です。『10歳の壁』に子どもが突き当たると、自己肯定感が下がり、ネガティブ感情に陥ったり、攻撃的、反抗的になったりします。
『10歳の壁』が起こる原因としては、その頃になると、子どもの脳が発達し、思考力が高まり、自分自身を客観的にみる能力が芽ばえたり、抽象的な概念を思考する能力も徐々に芽ばえ、またそのような抽象的な思考をする機会も増えてくることがあります。
自分を客観的にみる能力が芽ばえるからこそ、目立ってきた同級生との体力差や学力差を自覚して劣等感を感じ、自己評価が低下させたりします。また、今まで経験したことのない抽象的な概念を考える機会が増え、自分で対処しなければならない状況も増えるため、その状況が自分の思うようにいかないと攻撃的になったり、落ち込んだりするのです。
つまり、『10歳の壁』とは、自己肯定感の壁とも言い換えることができるのではないかと思います。
『10歳の壁』は、日本人だけでなく、世界のどの子どもさんにも起こっている現象です。ただ、日本と比べ他国は、その壁を上手く対処する教育を施されているのか、一時的に自己肯定感は低下しますが、壁を超えると再び自己肯定感は高まるようです。それに対し日本の子どもの多くは、それまで高かった自己肯定感が『10歳の壁』の時期に低下し、そのまま思春期をかけて低下し続ける傾向にあります。
劣等感を持つことは問題ない。むしろ大事なこと
『10歳の壁』を克服するには、どのようにすれば良いのでしょうか?
一番良い方法は、お友だち(他人)と交流しながら、他人との比較での有能感を持つという、(ガラスの)自己肯定感を持つことなく、他人の能力や存在に関係なく、「自分は能力がある」、「自分が大好き」という本物の自己肯定感を持つことなのです。ただ、それが難しいのでしょうね。学校教育でしたら、受験のこともあり、他人との成績との差は、どうしても気になるところです。
『10歳の壁』の原因の1つである劣等感は、「他者よりも劣っている感覚」のことを言います。劣等感は、人間誰しも持つものです。なぜなら、広く生物界においては人間は他の動物よりも弱い生物ですし、人間の中で見ても、他の人と比べて完璧に優れた人間は存在しないからです。私たち人間は完全な存在ではなく、不完全な生物なのです。
ですので、劣等感は誰しも持つものなので、劣等感を子どもさんが持つことは問題ないです。むしろ、劣等感をもつことは生きていく上で重要なのだと、心理学者のアルフレッド・アドラーは言っています。
劣等感を持ち、劣等感を克服した理想の状態を目標に掲げ、それに対して自分の今備わっている能力や強みをフルに活用して理想の状態に近づけようとする行動(アドラーは補償と言っています)こそが、人間の目指すべき健全なライフスタイルとアドラーは主張しています。過去の偉人たちの補償行動(過補償)が、イノベーションを生み出し、人間の生活が豊かになってきたとも考えられています。
つまり、劣等感を持つこと、それを健全なライフスタイルで克服しようとすることは、モチベーションの原動力と言い換えることもできます。
ただし、『10歳の壁』を克服できずに自己肯定感を下げ続けてしまう子どもさんの多くは、劣等感を過剰にとらえ、「(他人と比べて)自分はダメだ」とか、「(あの人と比べて)自分は能力がない」とか、「あの人のように優れたことは自分にはできない」とか自分を過小評価し、臆病になったり、引きこもったりします。これをアドラーは、劣等コンプレックスと表現しています。
また、自分は優れていないにもかかわらず、あたかも優れているように見せる態度(ごまかしの優越感)を持って、劣等感を解消しようとする子どもさんも『10歳の壁』を克服できずに自己肯定感が下がり続けている子どもさんと思われます。このような“ごまかしの優越感”によって耐えがたい劣等感を補償しようとすることを優越コンプレックスと言います。自分よりも気の弱そうな子どもさんをイジメるような行為は、まさに優越コンプレックスの表れではないかと思います。10歳の頃からイジメが学校で目立つようになるのも、『10歳の壁』が原因ではないかとも考えられます。
子どもさんを承認し、目標に向かう行動を応援すること
劣等感を健全な方法で解消しようとし、劣等コンプレックスも優越コンプレックスも抱くことなく健全なライフスタイルを送るように支援することが、子どもさんが『10歳の壁』を克服し、自己肯定感を高め続ける上で重要なことのように思います。それをするには、私たち大人は、どのような子どもさんに対しても、「あなたにはあなた自身の素晴らしい能力が備わっている」ことを伝え、子どもさんに「自分には能力・強みがある」と認識させることです。また、子どもさんの目標を実現させるための自主的な行動(補償)を見守り、承認し、勇気づけることです。勇気がくじけて劣等コンプレックスや優越コンプレックスを持つようにならず、見守り応援することが重要になってきます。
それには、大人(特に親)と子どもさんとの良好なコミュニケーションが必須です。
「3つのよいことノート」は、子どもさんを健全なライフスタイルに導き、自己肯定感を高く保つための良好なコミュニケーションに役立つツールになります。
新シリーズの「3つのよいことノート グリットup」は、劣等感を克服するために 理想の状態を目標に掲げ、それに対して自分の今備わっている能力や強みをフルに活用して理想の状態に近づけようとする子どもさんの自主的な行動をサポートすることも1つのコンセプトとして制作しました。グリットupは、『10歳の壁』を子どもさんに自主的に克服させ、自己肯定感とグリットを高める意図を持って創られたのです。
大好きなことから目標を創り、自主的に課題を解決する力を養う
「3つのよいことノート グリットup」は、『10歳の壁』をあまり感じることなく、さらりと自然な形で克服し、「3つのよいこと」で高まってきた自己肯定感を下げることなく高いレベルで保ち、さらにグリット(やり抜く力)を高める工夫が施されています。
その工夫としては、子どもさんの大好きなこと、ワクワクすることの中から、1年や1か月の目標を創ることが挙げられます。また、日々の目標に向けた行動の中で、上手くいかなかったことや残念なことを振り返り、課題を自ら乗り越える方法を考えさせる工夫も施しています。
その具体的な工夫については、次回以降のブログで詳しく記したいと思います。
グリットupは、自己肯定感の『10歳の壁』を克服する有効なツールにもなるのです。
「3つのよいこと®ノート」を購入できるハピネスノート ネットショップ」はこちらから
新商品の「グリットup」の特徴を説明しておきながら、ネットショップでは売り切れ状態となっており、本当に申し訳なく思います。12月20日以降、ネットショップで再入荷する予定ですので、しばしご猶予くださいませ。スクールとMaSCEA(マセア)は、ネットショップほか文具店で好評発売中でございます。