松岡タカノリのレジリエンス伝道日誌

日々是レジリエンスNo.33‐子どもの100%味方になる~子どもの健全なライフスタイルの形成②

こんにちは。3つのよいことノートです。

3つのよいことブログ」では、ポジティブ心理学や「3つのよいこと」ワークを基にした、子育てや暮らしに役だつ情報を投稿してまいります。

さて、最近の「3つのよいこと」。

嬉しかったことは、「3つのよいことノート」の取引先が増え、より多くのお客様にお届けする機会が増えたことでしょうか。その取引先の方からは非常にノートを評価いただき、感謝感謝です。

頑張ったことは、猛暑の中、8月下旬に開催する仲間内の勉強会の開催地に下見旅行をしたことでしょう。3年ぶりの現地開催になりますので、幹事の立場としては現地に訪れて諸々確認したかったのです。

ありがとうと感謝の気持ちが起こったのは、東京出張の際、同時期に起業したコンサルタント仲間の方から、思いがけず誕生日プレゼントをいただいたことでしょう。サプライズプレゼントは、ポジティブ感情が湧きおこり、成長につながる情動記憶になりますね。

親が子どもにとっての安心安全な基地でいるために親がすべき2つのこと

子どもに良い成果を生み出す信念システムを形成するには、子どもの頃から成功体験からもたらすポジティブな情動記憶を残すことが重要と記しました。そして、幼児期(0歳~5歳)の子どもにポジティブな情動記憶を残すために親はどのようにふるまうべきか記しました。覚えていらっしゃいますでしょうか?

3つのよいことブログNo.32‐子どもの信念システムはどうやってできる?~子どもの健全なライフスタイルの形成①

子どもにポジティブな情動記憶を残すための親のふるまいについて、いくつかポイントを記しましたが、最も大事なのは、「親は幼児期の子どもにとっての安心安全な場所となること」と記しました。結構反響があったので、今回のブログは、これについて少しだけ深掘りして記します。

「子どもにとっての安心安全な場所」とは、「子どもにとっての安心安全な基地」であることです。これはどういうことかというと、幼児期(0歳~5歳)の子どもが親といるときは「常に安全で危険はない。不安や恐怖は感じることがなく、常に心地よくいられる」という気持ちに常になるような存在に親がなるということです。

そのような安心安全な基地のような存在になるには、親が幼児期の子どもに対してやるべきことは、

1.どんなときでも子どもを信じてあげること

2.どんなときでも子どもをほめること

この2つだけです。シンプルなようでなかなかできていらっしゃらないのではと想像します。

どんなときでも親が子どもを信じる=ベーシックトラストの形成

親がどんなときでも子どもを徹底的に信じてあげると、子どもも「親は自分を信じてくれる」、「親は常に自分の味方だ」と感じ、親のことを信頼するようになります。このようにして、子どもの親へのベーシックトラスト(基礎的信頼)が形成されるようになります。

ベーシックトラストとは、育ててくれる親への、人格的な信頼感を通し、自分がこの世に存在することを肯定的に捉え、人生には生きる意味や生存する価値があり、世界は信頼するに足るものだという感覚で、発達心理学者、エリク・エリクソンが唱えた概念です。

ベーシックトラストが育まれた子どもの脳には、「自分以外の誰かを信頼することができる」という記憶ができます。それは、アドラー心理学のいう共同体感覚の芽ばえですよね。

また、親から絶対的な信頼を寄せられた子どもは、自分自身を信じる気持ちも育むことになります。「自分自身を信じる気持ち」は、「本物の自己肯定感」です。

つまり、ベーシックトラストの形成は、「本物の自己肯定感と自己効力感とそれに基づく自己イメージの育成」という子育ての目的が実現することになるのです。

では、どんなときでも親が子どもを信じるとは、どういうことをするのかと言えば、他の親や大人から批判されたり、叱責されたりしても、「親だけは100%子どもの味方になる」、「親だけは100%子どもを信じてあげる」ということです。たとえば、保育園から、「おたくの子どもは問題がある」とか、他の親から「おたくの子どもは躾がなっていない」と言われても、親だけは、絶対に子どもの味方になり、徹底的に他の親や保育園等に務める親から子どもを守ってあげることです。

もしこのブログを読んでいる読者に幼児期の子どもさんがいらっしゃるのなら、皆様だけは、

ご自身の子どもさんを100%味方してください!100%信じてあげてください!

「親だけは100%子どもの味方になる」=「モンスターペアレントになりなさい」ではない

「保育園や他の親から子どもが批判され、叱責されても、子どもの100%味方になり、子どもを守ってあげるという行為は、いわゆる“モンスターペアレント”と同じことをしなさいと言ってるんじゃないの?」と、誤解される方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。モンスターペアレントのように、執拗に保育園や他の親に攻撃してクレームを言い続けないと言っているわけではありません。さらに言えば、「子どもの100%味方になり、100%信じてあげる」という行為は、モンスターペアレントの行為と同じではなく、むしろ正反対の行為です。

余談になりますが、私の友人に中学校の教頭先生をしている方がいらっしゃって、その方のお話によれば、“モンスターペアレント”の行為はすさまじいですね。常軌を逸していますね。友人の言葉を借りれば、教師の残業の90%は“モンスターペアレント”の対応だとのことです。全部がそうではないと思いますが。

“モンスターペアレント”の保育園や他の親に対する行為は、非常に自己中心的で利己的です。「(自分の)子どもが正しい」と主張しているようで、実は、「自分が正しい」と自己正当性を認めさせるような主張をしています。つまり、一見、自分の子どもを守っているようで、「自分の子どもが悪いことをするわけがない」、「私の子がそんな扱いを受けるのは不当だ」と、自分の主義主張、信念を通そうとするために行っているようです。それは子どもの100%の味方になる行為ではなく、単なるエゴ、自己信念、アドラー心理学流に言えば、私的論理(プライベートロジック)の押し売りです。そして、そのような方には、理詰めで説明しても納得せず、執拗にクレームを続けます。なぜなら、私的論理に凝り固まっている(こちこちマインドセットになっている)人には、通常の理論は通用しないし、その人のクレームの目的は自己主張を続けることであるからです。クレームで何かを正そうとするのではなく、クレーム自体が目的になっているのです。

そのようなモンスターペアレントさんは、おしなべて自己肯定感が低く、そのような親の行為を見た子どもさんも自己肯定感が低くなり、クレームをする環境がその子どもさんにとっての心地よい空間(コンフォートゾーン)になってしまいます。

親だけは100%子どもの味方になる」、「親だけは100%子どもを信じてあげる」ということは、“モンスターペアレント”のように、自分のエゴを通して保育園や他の親とケンカするということではなく、あくまで子どもさんの目線で、子どもさんの行動や主張を一人の人間の行為として尊重し、子どもさんの代弁者になるということです。親は、その子どもさんの絶対に裏切らないサポーターに徹すべきなのです。

子どもを抱きかかえるお父さん

では、具体的に親はどのようにすれば「100%子どもの味方」となり、子どもさんの絶対に裏切らないサポーターになれるのでしょうか?それは次回以降のブログでまとめたいと思います。

3つのよいことノート」は、親子で一緒に使い、会話を交わすだけで、子どもさんのベーシックトラストを形成し、親は子どもさんの絶対に裏切らないサポーターとなり、ひいては子どもさんの健全なライフスタイルの確立に役立つように作られています。一度、お使いになってお試しいただくことをお薦めします。

「3つのよいこと®ノート」を購入できる3つのよいことノート ネットショップ」はこちらから