松岡タカノリのレジリエンス伝道日誌

日々是レジリエンスNo.36‐ドタキャンされたらどうする?~感情調節力の高め方

先日、clubhouseデビューを果たしたアナログ人間“レジリエンストレーナー松岡タカノリです。

未だにclubhouseを始め、SNSって慣れないですね。使いこなせないです。

ネガティブ感情は危険回避のシグナル

感情のコントロールって、難しいですよね?特に、ネガティブ感情、その中でも不安、恐怖、怒り。

特に不安や恐怖のコントロールって、本当に難しいと思います。なぜなら、私たち人間は、これらのネガティブ感情を抱きやすいように進化してきたから。それはその方が生存を脅かす危険から身を守りやすく、生き残りやすかったからです。

現代社会に生きる私たちは、遠い遠い昔の原始時代の祖先に比べ、外敵に襲われる危険は格段に下がったので、ネガティブ感情というものは危険回避にさほど役に立つとは思わないところがありますが、それでも、その時代の名残があって、ネガティブ感情が起こりやすくなっています。

約束をすっぽかされたとき

こんなことを書くと難しくなるので、読んでいただけなくなり、私のネガティブ感情(不安と恐怖)が湧きおこるのですが、少し私の体験を紹介しましょう。

最近では体験しないのですが、私は何か待ち合わせ、約束を事前に連絡もなく破られたとき(いわゆるドタキャン)、相手に対してふつふつと怒りを覚えます。

そのとき、私の心の中では、「せっかく貴重な時間をとったのになんでこんなことをするんだ。事前に連絡をしてもよいだろう!」なんてつぶやいています。内省言語(セルフトーク)をしています。

このように怒りのようなネガティブ感情は、置かれた状況に対するとらえ方、心のつぶやき(セルフトーク)によって起こります。怒りは、「自分の権利が奪われた、侵害された」といったとらえ方で起こる傾向にあります。例えば、列車を待つ行列に割り込みをされたり、自分の意にそぐわない仕事を命じられたり、食事にいくといくら待っても注文をとりにこなかったりオーダーを間違えていたり支払額を間違えていたり、あるいは耳がついてるのな?と思うほどおんなじことをやらかす子供をまのあたりにしたとき、つい怒りが湧くと思いますが、これらは、状況に対して、「自分の権利とか自分の大事な価値観が侵害された」といったとらえ方から起こっています。

とらえ方とは別のセルフトークをつぶやいてみる

感情をコントロールするには、感情に直接働きかけることはできません。その感情をとらえ、感情を起こした心のつぶやき(セルフトーク)に語りかけるのです。冷静に。

「貴重な時間をとったのになんでこんなことをするんだって言っているけど、たかが1時間か2時間程度の時間が無駄になっただけじゃないのか?待っている時間も有効に使うことを考えろよ」とか、

「事前に連絡しないって怒っているけど、連絡できない不測の事態に遭っているかもしれないじゃないか。」とか、

「これも良い経験だから、次にドタキャンに合わない方法、ドタキャンにあったときの心の整え方を学ぶ機会を得られたと思ったら意義ある時間じゃないの?」という風に、最初の怒りが起こったときの心のつぶやきに対して、やんわりと心の中で諭すようにつぶやくと、ネガティブ感情が抑えられ、場合によってはポジティブ感情に転換するときもあります。

レジリエンストレーニングでは、基本的にこのような感情のコントロール法をさらにわかりやすく実践的にお伝えします。

ただ、小学1年生の子どもさんのネガティブ感情の場合、子どもは感情のコントール力はまだ未熟ですので、お母さまがそばにいて、話を傾聴し、安心感を与えてあげる必要があろうかと思います。

昨夜は、我が愛しのカミさんと久しぶりのディナーでした。担当するお得意様の接客のため仕事終わりが遅くなり、カミさんは事前の連絡もなく1時間も遅れてお店に到着したのでした。そんなときのネガティブ感情のコントロールにも私のレジリエンスは威力を発揮し、カミさんとも楽しいディナーの時間を過ごしました。

酒量はいつもの倍になりました(またこんなこと書いちゃった(-.-))