松岡タカノリのレジリエンス伝道日誌

日々是レジリエンスNo.21‐羽生結弦選手が4回転アクセルに挑戦するわけとは?

こんにちは。ハピネスノートです。

ハピネスノートが綴る「3つのよいことブログ」では、ポジティブ心理学や「3つのよいこと」ワークを基にした、子育てや暮らしに役だつ情報を投稿してまいります。

連日、北京オリンピックでのアスリートの活躍がテレビで放映され、スポーツ観戦の大好きな私は、いつも楽しみながら観ています。とりわけ、日本人アスリートの、特に若い世代の活躍ぶりは目覚ましいですね。かつて日本人アスリートは、周囲からの期待が重いプレッシャーとなり、それに押しつぶされて実力が発揮されないケースが多かったのですが、最近の若い世代のアスリートは、プレッシャーを感じる気配もなく、本番でも実力通りのパフォーマンスを示して華々しい成果につなげていますよね。フィギュアスケートの鍵山優真さん、スキージャンプの小林陵侑さん、そして、スノーボードの平野歩夢さんの活躍ぶりが象徴的です。とてもレジリエンスが高く、自己肯定感も高いのではないかと思います。日本人アスリートのメンタル力は、格段に強くなりましたね。

さて、最近の「3つのよいこと」。

嬉しかったことは、取引先の会社の社長(女性)から、バレンタインチョコをいただいたことでしょう。その会社は、女性管理職向けビジネススクールを運営しており、女性の職場での活躍を応援する企業なのですが、本当に有難いことに5年前から継続してお取引をさせていただいております。昨年に引き続きバレンタインの高価なチョコレートを頂戴し、本当に嬉しいです。ただし、食べるのは、大半は家族なのですが…

頑張ったことは、オミクロン株の感染拡大で経済が停滞している中、今週はオンラインの商談、打ち合わせを何本もこなしたことでしょうか。特に「3つのよいことノート」のプロモーションに関する打ち合わせでは、貴重な気づきをいただき、参加されたデザイナー、インフルエンサーの方々には感謝申し上げます。

ありがとうと感謝の気持ちが起こったことは、会社の事業に関して、家族から多大なサポートをしていただいたことです。心からの感謝の気持ちが湧きあがりました。同時に「3つのよいことノート」の普及をますます頑張らなくてはと気持ちが高まりました。

「意図のある練習」の第1ステップーストレッチ目標の設定

今回のブログも、前回に引き続き、グリットを高める4つのステップ興味⇒練習⇒目的⇒希望の「興味」のうちの2番目のステップ「練習」について書こうと思います。

グリット(やり抜く力)を伸ばす「意図のある練習」には、法則があると前回のブログで書きました。覚えていますでしょうか?

3つのよいことブログNo.20‐ビッグボスが示唆した成功の法則とは?

その法則の最初のステップが、「ある1点に絞り、ストレッチ目標(少し高めの目標)を設定する」でしたね。

ストレッチ目標とは、「背伸びして工夫することではじめて手が届く」ような難易度に設定された目標を言います。この言葉は、ビジネスの現場でも目標設定の際、よく聞かれるかと思います。

様々な分野で成功をおさめ、頂点を極めたメガ成功者やトップアスリートの多くは、既にその道の頂点を極めたにも関わらず、さらなる高みを目指し、あえてまだ自分が達していない困難な目標を設定し、その目標に絞り、実現に向けて努力します。そのようにして自分の高いレベルのグリット(やり抜く力)と、モチベーションを、高いレベルのまま維持しようとするのです。

テスラ創業者のイーロン・マスクや、アマゾン創業者のジェフ・ベゾスが、宇宙に飛ぶビジネスに邁進しているのも、彼らにとってはストレッチ目標ではないかと思います。地球上では自らのやりたいことはほぼ達成したので、宇宙空間に目標を設定するのもグリットの高い人でしたらうなずけます。

北京オリンピックに出場した羽生結弦さんの4回転半(4回転アクセルクワッドアクセル)ジャンプの挑戦も、彼にとってはストレッチ目標だと思います。普通のフィギュアスケーターが4回転アクセルを目標に設定しても、それはストレッチ目標ではなく、少し無謀な目標と思われますが、オリンピックを2連覇した羽生結弦さんだからこそ設定できるストレッチ目標かと思います。

目標を「オリンピック三連覇」と設定するのではなく、「4回転アクセルの成功」と設定したところに、羽生結弦さんの偉大さ、グリットの高さが感じられます。だからこそ、本番で4回転アクセルに失敗したにもかからわず、三連覇を逃したにもかかわらず、すべてのフィギュアスケーターから賞賛されたのでしょう。

「意図のある練習」の第2ステップー努力を惜しまずにストレッチ目標を目指す

「意図のある練習」の2番目のステップは、ストレッチ目標を設定したら、その達成に向けて努力を惜しまず頑張ることです。

頂点を極めたメガ成功者やトップアスリートの多くは、隠れたところでストレッチ目標の達成に向けた努力を惜しみません。アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、新商品のプレゼンテーションの1か月前、少数のスタッフと籠ってプレゼンテーションのリハーサルを繰り返したそうです。ジョブズのプレゼンテーションは、魔法のように素晴らしいものですが、それは、人に知られないところで弛まぬ努力の成果なのですね。あの天才、ジョブズでも、目標を達成するためにはハードな努力を惜しまないのですね。

羽生結弦さんの場合も、オリンピックや全日本選手権のフリー演技の直前練習で、懸命に4回転アクセルの練習を繰り返していたことが思い出されます。実際には、それまでに血のにじむような4回転アクセルの練習を何万回も何十万回も繰り返したのであろうと容易に想像できます。

ストレッチ目標の達成に向けた努力を惜しまないメガ成功者やトップアスリートは、練習をする自分に自己満足することなく、必ず他者からのフィードバックを求めます。特に否定的なフィードバックに耳を傾け、上手くいったことよりも上手くいかなかったところにフォーカスし、それを改善し克服しようとします。ダメ出しを歓迎する姿勢を見せるのです。

ストレッチ目標を設定し、それに向けた努力を惜しまず、速やかなフィードバックを求め、否定的なフィードバックに建設的に対処することが、グリットの高い人物の特徴ではないかと思います。

「意図のある練習」の第3ステップー改善点を見つけ、克服するまで何度でも繰り返し練習する

「意図のある練習」の3番目のステップは、ストレッチ目標を達成するまでの改善点を見つけたら、それを克服するまで上手くなるまで何度でも繰り返し練習することです。グリットの高いメガ成功者やトップアスリートは、ストレッチ目標が完全にクリアするまで、以前できなかったことがすんなりできるようになるまで、できないと思っていたことが考えなくてもできるようになるまで、倦まず弛まず努力を続けます。

自らストレッチ目標を定め、その達成に向けて努力を惜しまず続け、速やかなフィードバックを求め、改善点を発見し、それを克服するためにさらに何度でも練習を繰り返す。まるで、一人でPDCA(Plan計画→Do実行→Check評価→Action改善行動)を回しているような感じです。そのような行動こそがグリットを高める「意図のある練習」であり、それが自然とできる人がグリットの高い人物だと思います。

フィギュアスケートを練習する女の子

「3つのよいことノート グリットup」では、「意図のある練習」の3つのステップ、ストレッチ目標の設定→達成に向けた行動とフィードバック→改善点を克服する練習を自然に行えるように工夫して構成しています。

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羽生結弦さんは、北京オリンピックのフリーの演技が終わったとき、4回転アクセルに果敢に挑戦しながらも成功しなかったことについて、「努力は結局、報われなかった」とコメントしていました。本当にそうなのでしょうか?次回のブログは、さらに、「意図のある練習」について取り上げ、その練習を継続するときのメンタルについて記したいと思います。